店主の日記 ときどき女将

2023-02-27 21:52:00

どうも、店主です。

ひさしぶりの日記

 

スマホを変えたせいもあり、全く当HPも触れておりませんでした。

なので、今!ときどき女将の投稿を見ました。

 

ありがたや

 

当然ながら、pcやスマホで入力するので仕事時間外にやってくれていたと言うことになるのです。

 

ありがたや

 

 

ついでに小ネタをひとつ。

 

当店の人気?メニューに「十割コース」というのがあります。

せいろと小さなにしんそばと甘味のセットメニューで、少しだけ割安となっております。

冷たい蕎麦と温かい蕎麦両方味わえるので、女性でも満足頂ける人気メニューです。

 

差額を頂ければせいろ→田舎に変更可能です。

なので、お二人でいらしたお客様は「一つ田舎で」と変更してシェアして召し上がると

せいろ 田舎 温蕎麦 三種類味わうことが出来ます。

実際、そのやり方をされる方もとても多くいらっしゃいます。

 

ですが、出来ることなら…

 

せいろ、もしくは田舎どちらか先に出てきますが、次の蕎麦はどんなに早くても2.3分後の提供になってしまいます。

その間、蕎麦は劣化(のびる)してしまいます。

どんなに作り手が歯をくいしばって努力しても、それだけは免れません。

 

「お出しした瞬間こそピーク」

 

これは絶対です。

 

ピークを味わうには、速やかに食べていただく事しかありません。

 

先日、二種目の蕎麦が出るまで待ってから召し上がったお客様が「二種食べ比べられて良かった」とおっしゃられまして…

あまり口出ししたくないのです。

 

伸びた一枚目の蕎麦と、茹でたてのピークの二枚目を比べたんですよ、それは。

 

もちろん面と向かって言えるわけでもないですし、食べ方は自由ですしおすし。いやそばか

 

作り手はノイローゼかと思われる位、「味」に向き合ってるので、どのようにお伝えすればいいのか、これまた迷っております。

 

じゃあ、どれくらい早く食べればいいの?

ともし聞かれたならば。

 

横断歩道で赤信号から、青に変わりました。

皆さん渡りますよね?途中で立ち止まったり、スマホ眺めて足を止めたりしませんよね普通。

 

そんな感覚です。

 

この場合、赤信号=のびるです。

 

足の先から頭のてっぺんまで、「味」ばかりの作り手は、どこに行ってもそんなつもりで食べております。

 

確か雑誌ダンチュウの編集長が「誰よりも美味しくたべる!」と仰ってましたが、私も同感であります。

もちろん、そうであっても押し付けはしたくないですし、お好きに召し上がっていただく、というのは変わらないのですけれど。

2023-01-24 10:12:00

蕎麦前って何?

今日は寒いですね。

最強寒波。10年に1度の寒波の予報だそうです。

こんな日は熱燗が飲みたくなりますね。

 

「蕎麦前」ってご存じですか?

言葉として聞いたことのある方は多いと思います。

 

だいぶ前になりますがとあるお店で偶然同席させていただいた方に

「蕎麦前って何のことかわかる?」

「蕎麦の前に食べるお料理ですか?」

「蕎麦前っていうのは蕎麦を食べる前に飲むお酒の事なんだよ」

「え?そうなんですか???」

蕎麦前は蕎麦を食べる前に飲むお酒。

蕎麦前と酒肴を楽しんで、〆に蕎麦をすするのが粋な食べ方なのだと教えていただきました。

蕎麦屋の嫁なのに知らないなんて…お恥ずかしい。勉強不足です。

「蕎麦前」しっかり覚えました!ありがとうございます!!

 

そんな様子をじーっと見ていた店主。

帰り道に「前に教えたでしょ。覚えてないの?」

そういえば当店のメニューはお酒の所に「蕎麦前酒」と書いてあります。

メニューを作るときに言ってたような???

夫の言ったことってなんですぐ忘れてしまうんでしょうね笑笑

 

本日当店は定休日です。

明日は更に気温が下がり寒くなるようです。

ぜひ「蕎麦前」で熱燗いかがでしょうか。

 

ときどき女将

2023-01-18 08:55:00

今年もよろしくお願いいたします

年始の営業開始から1週間経ちまして、やっといつもの日常が戻ってきたように感じます。

 

去年は変化の1年でした。

リニューアル後の「じゆうさん」

皆様はどのように感じているでしょうか。

 

父母から店を受け継ぎ、スタッフが卒業。

夫婦2人となりました。

以前の店とは違うことで戸惑われた方も多かったと思います。

 

店主は1人で仕入れに仕込み。蕎麦はもちろん料理と甘味までつくっています。

じゆうさんは100%「高橋定雄」の味です。

それが当店の特色であり、強みでもあります。

ぜひ皆様今年も味わいに来ていただけると嬉しいです。

 

去年はなかなか日記を書く時間が取れなかったのですが、今年はもう少し書いていこうと思っています。

ときどき女将

2022-11-28 12:28:00

ぞろりこ蕎麦

お客さん同士の会話に耳をそばだてると『この店は○○が名物なんだよ』と聞こえてくることがあります。

店側から『うちの名物は○○です』ということはないのですが、そう捉える方もいらっしゃるようで。

○○が美味しくてオススメ

 

ではなく、

 

○○が名物

 

というのは、どういう意味なのだろうと考えてしまいます。

 

たまに『なにがオススメですか?』ときかれる事がありますが、上手く答えられません。

 

田舎そばが好きな方は、取り置きしてでも田舎そば一辺倒ですし、せいろの方は毎度せいろ。

せいろとにしん蕎麦がセットになった十割コースもいつもそれ、という方が多いです。

 

また、季節の蕎麦を楽しみにしてくださってる方も多いですね。

 

名物、となるかはわかりませんが、『他所にないもの』となると、選択肢として優先順位が上がる気がします。

 

ぞろりこ蕎麦 は、江戸蕎麦百珍という江戸時代の種物が沢山載ってる本の中にあったものを私なりにアレンジしたものです。

叩いた鴨肉と大和芋と蕎麦米と葱がぞろぞろとした食感でツユと一体となります。

 

蕎麦ツユに蕎麦米をいれたのは理由があります。

温蕎麦は、かえしと出汁以外に蕎麦からもじわじわと出汁がでてくるんです。

これは手打ち蕎麦、十割蕎麦ならでは。

 

むかしから蕎麦湯を飲むのがすきで、もりそばのあと蕎麦湯を注ぐのですが、おかわりして蕎麦を食べるのに使ってないサラのツユに蕎麦湯を注いでも、ちょっと違うんですよね。

蕎麦から出ただしが、ツユにとけてるんです。

 

ぞろりこ蕎麦に蕎麦米をいれるのは、ならば先に入れてみようという観点です。

 

また、鴨肉は 昔から鴨南蛮そばに疑問を持っていまして。

ツユに鴨の脂と味を溶かそうと煮ると、鴨肉が硬くなり、鴨肉を美味しくしようと、レアに仕上げても温蕎麦の熱で火が通り過ぎてしまう。

そもそも、鴨の味で蕎麦負けちゃわない?など。

チャーシュー麺のような鴨南蛮そばには、お値段ほどの価値があるのだろうか。

 

ぞろりこ蕎麦はそういった観点から、諸々クリアーした種物だと思っております。

唯一、結局お値段はそれなりになってしまったのは申し訳ないのですが。。。

 

なお、七味唐辛子もとても合うので辛いのが苦手な方も是非一振りしてみてください。

2022-11-28 12:18:00

お久しぶりです!

どうにも面倒くさがり。

どうにもアナログ。

いつでも○○しなきゃ!と気持ちばかり

 

リニューアルオープンしてもうすぐ半年。

 

妻と2人で新しいカタチを組み立てております。お互い衝突することもありますが、無いものに落胆するより有るものの有り難みを噛み締めようと、一歩ずつ前進しているつもりです。

 

さて、あっという間に年末ですね。

年越しそばのご予約も始まりました。

 

今年は流石に人手もないので、300折600人前を上限とさせていただきます。

蕎麦以外はにしんと鴨ロース。

あとは揚げ蕎麦チップスと調理用鴨油くらいでしょうか。

引き渡しは例年通り、30日31日とさせていただきます。

よろしくお願いします!

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